- 作者: 菅原潤
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2018/02/15
- メディア: 新書
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前著『弁証法とイロニー』もおすすめで、こちらはタイトルが示唆するように田辺元と保田與重郎を中心にしたもので著者のいう比較哲学史として今回よりやや専門的だが、論者から論者に八艘跳びに移っていくフットワークの軽さ(源氏でなく菅原氏だけど笑)はその時から感じていて、自分なんかの素人には目まぐるしくも面白いが学者の業界的にはどうなんだろうねと余計な心配もしてみる。
上山春平が大きく評価されていて、個人的になぜかスルーしてたのをしまったと思った。とりあえず(文明史として近いらしい)柄谷『帝国の構造』を読まないとだが。『世界史の〜』は読んでて交換様式ABCDとか出てきても狼狽えないけど、(柄谷の引用に出てくる)シャルルマーニュから中世かな?とも思う橋本「平家物語」読み。教皇による戴冠ってのが征夷大将軍に近しい。インペラトルとはもともとそういう意味だし。元老院の権威が教皇庁に横滑りしたのだろう。あれ? 何の話してたんだっけ(笑)。