horror of mean army ?

淡路島かよふ千鳥のなく声に幾夜ねざめぬスマのセンチネル

東浩紀, 市川真人, 大澤聡, 福嶋亮大『現代日本の批評 1975-2001』

現代日本の批評 1975-2001

現代日本の批評 1975-2001

 この続編『現代日本の批評 2001-2016』も出てるのだが、彼らの史観だとけっきょく東浩紀ひとり勝ちと仲間(っていうかボス?)褒めになってて、そんな蛸壺の話は一向身に染みないのでスルーする(一応読んだのだけど笑)。これには鼎談「はてなダイアリーの時代――批評とネットの交差点」ってのもオマケについてて、はてなダイアリーはもうオワコンとの嘆き節を聞かされるが、現役で使ってる身にもなれよ(苦笑)。
 だいたい外山恒一のサイトでやってる批判で済んでるんだけど、東・外山両サイドが比較的若くして知らない、こっちは多少リアルタイムを知ってる「昭和批評の諸問題1975-1989」の取りこぼしたトピックを挙げてみたい。
 オタクってことではプロレスが盲点になってるな。村松友視とかね。この人は安原顕と『海』編集部で同僚で、この雑誌からして「プレ・ニューアカ」ということでは外せないはずだ。著書『私、プロレスの味方です 金曜午後八時の論理』は情報センター出版局の一連のシリーズで出てて、呉智英などもここ出身の「面白エッセイ」でネタとしての「知識人」だったはずが、信者どもに「賢者」と奉られて本人もその気なのに苦笑を禁じえない。
 話を元に戻すと、当時「金曜午後八時」のプロレス番組の実況が古館伊知郎で、久米宏の後を襲って「ニュースステーション」後継番組「報道ステーション」キャスターとなったが、久米宏が「ザ・ベストテン」司会だったことを含めて、「朝まで生テレビ」を取り上げるなら、ここも言及できなきゃ。まあ若さゆえのあやまちかな(笑)。