- 作者: 橋下 徹,堺屋 太一
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2011/11/01
- メディア: 新書
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さて堺屋氏の近年のトピックといえば、このハシゲ大阪府知事のブレーンとしての登場なのだが…前掲『平成史』でシャットシュナイダーなんていう初めて聞く名の学者を引いていわれるように(それを我流で要約すると)ハシゲなんてのは筋の悪いファシストでしかない(千坂恭二先生直伝の筋のいいファシスト?外山恒一の到底及べない実践性はあるわけだが)。大阪都の構想はイイこと言ってるように見えて(そのイイことは堺屋氏がよかれと思って考えたのだろう)、ハシゲの権力奪取の手段でしかないのだ。
府と市の二重行政のムダを衆参二院制にパラフレーズしてハシゲが語ってるところにハッ(ヒヤリ)とするわけだが、ハシゲの展開をストップさせた大阪市民のムダの効用を知る叡智にあらためて思いをいたされるものだ。