horror of mean army ?

淡路島かよふ千鳥のなく声に幾夜ねざめぬスマのセンチネル

承前

 何の承前かって佐藤優,片山杜秀『平成史』なんだけど(笑)。佐藤氏が植松聖を「革命的な犯罪者」と、そこで平岡正明の名前を出されちゃチョッと…って思ったのだが、後のページで西部邁自殺をラファルグ夫妻から対馬忠行や岡崎次郎を経たマルクス主義者の系譜に位置づけている(これにつけくわえればアーサー・ケストラーもそうだろう)のを見て、このふたつのトピックを佐藤氏当人は結びつけてるわけではないが、あ〜なるほど植松の優生学思想は(マルクス主義)革命的でもあるなとも思えた。
 銭湯に置いてあった週刊誌で大塚英志西部邁の死に右翼は自殺するが左翼は吉本隆明みたいに自殺しないで長生きするんだみたいに言ってたのを読んだのに比べれば、佐藤氏はよほど左翼の理解が深い。その佐藤氏が副島隆彦氏と対談でアポロの月着陸はあったと思ってるのかと踏み絵を踏まされそうになって、キリスト者としてと同じくアポロ月着陸を信仰すると応えた鮮やかなイナシ方にも舌を巻いた。ここにもつけくわえれば副島氏にも、実は優生学思想があるのだ。