真野ちゃんの「Song for the DATE」が克服しようとするのが「ドキドキベイビー」の世界だとすれば、Berryzの「Loving you Too much」における桃子が、衣装の近似を見てもこのグループにおける「ドキドキベイビー」的なものとして「疎外」されている。
さらにその桃子自身において疎外(自己客観化)したものが、この世界である。疎外した残りがBuono!「初恋サイダー」における桃子なのであり、疎外してないから楽曲の近似にかかわらず「ドキドキベイビー」にはセルフパロディ的なアイロニーが残るのである(だからといって、どちらがいいともいえない。それぞれにいいのだ)。
この純粋セルフパロディをパブリシティに有効活用できたので、こうした形になって残せたわけである。それだけでなく、これがまたBerryzに反作用して個性(が強いばかりの中で)の主張になり、Buono!においてはファッション性の迂回路をとりながらアイドル理念を実現させている。
このように意味を明らかにしたうえで、歌詞に付け加えたい一句がある。それは
犬顔なのに許してにゃん