ベッキー♪♯（歌手での名義）は、田村英里子→渋谷琴乃→と続いたサンミュージック×東芝のアイドル歌手でもあった。えりりんから、およそバタ臭い傾向だったのが彼女に至って（あえて「娘。のカタキ」を討つなら）「Greasy 完全な外人」。系譜に拘らなければ、けっこうアン・ルイス（私はアイドルに来る前、こういう「媒介項」を律儀に通ってきてるのだが）の現代版みたいなところがある。
bump.yなんて見ると、事務所のカラーなのか濃い顔の美人ばかりのなかで一番薄いのが混血みたいに見える子（＊）だったりするが、このように「ハーフ」（半分だけヒューマンという意味でレイシズムを含み好ましくない言葉なのだ）の美人として求められるのはガイジンから険を除いたような顔立ちなのである。ベッキーは特に「目」「笑顔」というポイントが集中的にガイジンなのでこの基準に失格し、もともとはアイドル志望だったのにやむなくヴァラエティに行ったものである（と好意的に観測する）。にもかかわらず、こういう歌手活動に意欲を燃やしている彼女だから、あの「愛」があったのだと思われた。
＊事実誤認？につき訂正
