今回からリニューアルでフクちゃん愛理コンビでの司会。なんか上品というか奥ゆかしい（特に先輩相手に緊張してるフクちゃん）進行なのだが、ならいっそ和室で対面に端座して各人のしゃべるごとに切り返しショットをローアングルで撮れば小津安二郎Ozu調で国際的に評価されるならん。そんな中で頭から、ブロッコリーをワサビ醤油で食べるのが好きとか素ボケのネタをかますフクちゃんはやはり大物かも。
まず紹介される℃-ute「悲しきヘブン (Single Version)」(Promotion Ver.)は、カップリングを両A面とする最近のパターンだが、もともとB面で鈴木岡井コンビのライヴっぽいアコースティック・デュオ曲だったと思う。今回はメインはそのままだがグループとしてバックダンスとコーラス入れて、アレンジもおかずを加えた感じ。アリスの「チャンピオン」を彷彿させる、この曲くらい事務所の本業意識に沿ったものはないだろう（愛理ソロで「通学ベクトル」ってのもあったな）。骨太を旨とした（ゆえに舞美は外れる）メイン・ヴォーカル二人組ってとこも谷村・堀内コンビをしのばせる。スカートのひるがえし方とか、フクちゃんのまたマニアックなヨイショにあぜんとする愛理だった（笑）。
続いても新曲のJuice=Juice 「ブラックバタフライ」(Promotion edit)は、フクちゃん渾身の名文句「タンゴという単語の似合う」かなともイメージの楽曲。だが「ローズクオーツ」ほどのハマり具合には達しないのが弱さか。90年代頃の東映ヤクザ映画のサントラにタンゴ調はよくあったが…。これは「涙の色」のタンゴ化って感じで℃-uteとの差異化も足りない。
