horror of mean army ?

淡路島かよふ千鳥のなく声に幾夜ねざめぬスマのセンチネル

橋本治『失われた近代を求めて1 言文一致体の誕生』

失われた近代を求めてI 言文一致体の誕生 (失われた近代を求めて 1)

失われた近代を求めてI 言文一致体の誕生 (失われた近代を求めて 1)

 このシリーズ3冊もう読了したが、もともと割と読んでる作家というだけでなく、このテーマは田中克彦先生の漢字否定論に関わるものだから、非常に重要だと思ったわけである。口語の表記という問題。それを著者は慈円の『愚管抄』から解き明かすわけだが、このへんが無類にオモシロイ。まあ読んで味噌と。
 ちょうど例の天王寺の古本市で、中村光夫『明治文学史』百円で買ってたので読み始めたが、安いだけあって書き込みアリ、それが簡体字で中国人留学生っぽい。本は16刷の昭和47年(72年)当時でもまだ文革中で今みたいに留学生いたのかな?だが、自分が2017年に読んでるように古本でつい最近読んだのかもしれないし…。いずれにしろ今の日本人より身に染みるものとして読んでたのかもしれないという気はする。