horror of mean army ?

淡路島かよふ千鳥のなく声に幾夜ねざめぬスマのセンチネル

Dancing Dolls 『DD JUMP』


 モーニング娘。ラシックスをサンプリングしたユーロな楽曲、タイトルがハロヲタの古傷が痛むユニット名(EE JUMP)をもじったような、そのくせDancing Dollsというこのグループがジャンプ(躍動または飛躍)するという意味なんだから文句のつけようもない(苦笑)。
 西宮ガーデンズのスケジュールに出ていて、これは何かなと思い調べると、そのイヴェント当日にリリースされるコレが面白くおぼえたので、先行する予約イヴェントが「あべのマーケットパーク キューズモール 3F スカイコート(大阪府)」で今日(15日)あって、16:00の2回目の分だけ見てきた(だけ。例によって)。
 はっきり言ってルックスに関すると群小ロコドルの水準は超えない。ようするにそれらは、MKR48の闇の部分は見えずに表面を見て「これならウチラもできる」ということで全国的に群起したものであろう。しかしさすがにソニーは、古くは松田聖子の当時として革新的な作家陣をはじめとして洒落たことをやるところで、それは単にラブマのサンプリングってだけじゃない、これはやはり画期的な新しいアイドルなんである。
 よく駅構内コンコースなどの鏡なんかあるところで若い女子のダンス・チームが練習してたりするが(例えば神鉄湊川駅の階段上がった地上の旧駅アーケード入口)、ああいうのが上手く今の「アイドル・ブーム」に便乗したものといえようか。それでもダンスの志は捨ててないんだ、ストリート系のダンス振付は自前だから。
 (そもそもはシャ乱Qもそうだが)大阪城公園の路上パフォーマンスからのし上がってきたというとSCANDALっていうガールズ・バンドがある(らしい。よく知らない実は)が、あれよりはでも(全体として)アイドルをやってる。楽曲も衣装も、応援のMIX入れたりとかオーディエンスのあり方も(だいたい握手会してるし)。レーベルはちがうがBOYSTYLEっていうグループを買ってたことがあって、同じく大阪出身だったが、これに雰囲気が似ている。具体的には、かわいこちゃんと、姐御っぽい子の混成な組織論。BOYSTYLEじたいは売れなかった(それでも朝ドラ主演女優を出した)が、あのロックンロールを振りだけで歌うスタイルはハロプロ、特にBuono!に伝わっている。
 しかし、その姐御っていうか見た目ボーイッシュな子、ラップ担当だが、そもそも振付をやっててダンスが一頭地抜けてるから、アイドル的にはセンターじゃないわけ(もちろんセンターは相対的にかわいい子)だけど最も目を惹いた。なんか和田アキ子の若かりし頃はかくや、という貫禄がある。ただ、横からヴォーカルで吼えてる子はまた別なんだけど。とにかく、ストリート感覚に黒っぽさの裏付けがあるわけである。最初から女子のファンが多いのも特徴だ。
 娘。にオマージュを捧げてくれてるが、これはけっこう、つんく♂やられたな、こんなのができるならやりたかったんじゃないか彼は、という気がした。
*双子でデュオなら昔からあるが、グループの中に「飛び道具」っぽく存在するのも斬新。というか「ネタ元」の辻加護(ラブマ当時はいない)っぽい。これも古傷だが…。