今回から断続的に昨年末（13.12.11）発売のプッチベスト収録曲を逐一レヴューすることとしたい。例年だとその上で現状分析なんかやってたが、今ではリアルタイムで併走的に進行中なので、それはやらない（別個に個人的ベストも出して済んでもいる）。
そういうわけで即、一曲目に推参するか。これは「愛の軍団」とともにエレクトロにネオクラシカル・ダークウェイヴっていうのかが入ってる。その路線で前に出した喩のライバッハ「ONE VISION」カヴァーからクイーンに遡行するように架空のオリジナルを想定したとすれば
ロジャー・テイラーのみたいなソロはないけど。リズムの力強さが目に見えるものとなっている。このうえにロックギター・アレンジ（に挑戦してる人もいるかもしれないが）ではなく、一方のクラシカルな方向を遡るとしたなら例えば
このようにストリングスでサスペンスフルに煽るような感じ。小田さくらのソロパートは、あたかも金閣寺が縦にまっぷたつに裂けて開き中身がマッシヴに充満した黄金に光り輝く心地ぞする鮮烈なイメージなり。だからサビはつまり突入・決起・炎上・割腹とまではいかないが、（幻聴のような譜久村聖の囁きと相まって）行動をうながすものである。
