horror of mean army ?

淡路島かよふ千鳥のなく声に幾夜ねざめぬスマのセンチネル

千坂恭二さんのツイート

https://twitter.com/Chisaka_Kyoji/status/861943166643064832

野党やリベラル左派界隈の安倍批判は、安倍をネオリベで極右だというものだが、これは的外れだろう。安倍はその経済政策や労働環境の改革などからすると明らかに国家社会主義者であり、「左翼」的ですらある。むしろ安倍批判の野党やリベラル左派、社民の方が、ネオリベに近く、保守右派的ではないか。

 薬師院仁志『日本とフランス 二つの民主主義』によると「それはリベラルだ」といえばフランスでは貶下的な意味になるらしい。この本では二大政党制の(ヨーロッパとりわけフランスを中心にした)「世界標準」から日米のそれがいかに特殊か(日本では米が「世界標準」となりがちだが)を説いて大いに示唆を受けたが、特に日本の野党のあり方でいえば、この千坂氏のご指摘のとおりなのだ。
 まず安倍をネオリベというのが間違っている(極右はこれまた定義によるので保留して)。経済的に社会主義なのも確かだが、これ実は「保守」と矛盾しないのだ。「国家社会主義」というドイツのラッサール由来だけでなくして、イギリスのトーリー=保守党においてそうなのだというのが、最近読んだ『世界の歴史22 近代ヨーロッパの情熱と苦悩』に出てくる。そこでは保守とホイッグ自由党の左派(社会主義)との路線の一致が「社会帝国主義」と呼ばれる。
 アメリカで民主党のヒラリーが帝国主義なのもそれで、安倍がその日本支店だが、その無能と裏腹の無害さでこの勢力によってトランプやプーチンに使いにやらされているのを勘違いして評価している飯山一郎のような人物もいる。
 むしろ薬師院氏が慨嘆する日本の野党が「ネオリベ」(ただしくは本来のリベラル)なことがトランプと同じくよいのであって、講座派的にいえばいまだ封建的な日本の課題として正しいのだ。