horror of mean army ?

淡路島かよふ千鳥のなく声に幾夜ねざめぬスマのセンチネル

ロシア・ソビエトSF傑作集(上)

ロシア・ソビエトSF傑作集 (上) (創元SF文庫)

ロシア・ソビエトSF傑作集 (上) (創元SF文庫)

 近年復刊されているので入手可能だが、復刊文庫の例に漏れず税込千円近い高価さである。サイレントテロリストがそんなものに手を出すはずもなく?88年に売れ残りの初版を梅田旭屋書店で入手したものを今年の正月に帰省して掘り出すまで、本屋に9年実家に20年寝かせた定価¥360の逸品。
 なぜこういうものがこの頃になって復刊されるのかというと
ロシアの宇宙精神

ロシアの宇宙精神

ボリシェヴィズムと“新しい人間”―20世紀ロシアの宇宙進化論

ボリシェヴィズムと“新しい人間”―20世紀ロシアの宇宙進化論

これらの出版によってロシアのコスミズムに注目が集まっているからだ。すでに79年にSFという周縁ジャンルでいくらかまとまった紹介がなされていたのが俄然脚光を浴びたわけである。それ以前の本でもバタイユ
呪われた部分 (ジョルジュ・バタイユ著作集)

呪われた部分 (ジョルジュ・バタイユ著作集)

には、『ロシアの宇宙精神』六人衆のひとりヴェルナツキイ(Wikiではベルナドスキーとなっている)の『生物圏』が参照文献に挙げられていて(もちろん訳述当時知られていたわけでないから)生田耕作は何の註解も入れてないが、意味の深い思想の継承関係だと思われた。
 で、肝心の今年最初に読んだ本については次回ということに(笑)