horror of mean army ?

淡路島かよふ千鳥のなく声に幾夜ねざめぬスマのセンチネル

たまにという程度に

 行きつけの中華料理屋で、テーブルの上にあった「週刊大衆」、なんか女の裸ばっかりで、食欲に気がいってる時には、それもウザいものである。目次に「書評」なんてあるのが意外で見てみると、見開き右側は「エクスタシー官能小説」の紹介でイカニモなのだが、左側上段で採り上げてるのが『トロツキー暗殺と米ソ情報戦―野望メキシコに散る』なんてもので、通り一遍に追放後のトロツキーを紹介するだけで、この本についてはさっぱりわからない文章だった。それでも、元トロツキスト学生組織員で、今ヤクザの親爺とかが「なつかしいのう・・・」とか読むんだろうか。そんな設定アリかといわれそうだが、昔「非情のライセンス天知茂主演の刑事ドラマで、同じ反体制だからとヤクザ組織に加入戦術をとった左翼の青年が、爆弾製造技術をヤクザ同士の抗争に活用されるばかりで、こと志と違う・・・と苦悩するというような話があったのだ。この青年を演じていたのが、仮面ライダー2号一文字隼人の佐々木剛だったりした。ミスキャストか? 断じて否。「仮面ライダー」自体が、転向文学ならぬ転向特撮番組であって、ショッカーという革命組織からの転向者(仮面ライダー)が、アンチ・ショッカーの尖兵となるのは、転向の常道なのである。仮面ライダーは、ショッカーの怪人と同じ存在性によって怪人を倒すことができるのだ。この理路は、これまた天知茂演じる名探偵・明智小五郎が、怪人二十面相紙一重の怪人であることによって、二十面相のトリックを破ることができるのと同断である。ちなみに、「仮面ライダー」提供カルビーのブレーンが栗本慎一郎