の中の
ブレヒト論まで読み終わったのだが、
ブレヒトの
スターリニズム加担をあげつらう
アレント自身の
シオニズム加担はどうなのかと。詩人の「誤り」以上に
政治学者の政治上の誤りは致命的であるはずだ。
シオニズムの(
シオニスト自身は局外で被害者を馬鹿にしていたくせに)
ホロコーストの被害者性を免罪符に
ナチス同然(ロシア征服後の東方植民計画の完全な実現)たる
パレスチナ支配を国際的に容認させる所業は、むしろナチズムや
スターリニズムの「
全体主義」をはるかに超えた悪なのであり、そのトータルな政治的加担者
アレントの罪は
ブレヒトより一層重い。