http://www.excite.co.jp/News/economy_clm/20130125/President_8316.html
(前回の続きで)ミストラルの地方分権主義は(南仏)プロヴァンス語教育の権利も主張する。母語の否定は(モーラスの嫌いな)フランス革命の理念「自由・平等・友愛」のうちの平等に反するというのが上の記事である。
特に(実態はともかく理念で)「平等」にアクセントを置く共産主義国ソ連において、ロシア語以外の母語教育の権利がかなり厳格に守られていた事実は、あまり知られていないのではないだろうか。しかもその主たる推進者が、悪逆非道をもってその名のとどろくスターリンであってみれば。というような検証が、この本でなされている。
アファーマティヴ・アクションの帝国―ソ連の民族とナショナリズム、1923年~1939年―
- 作者: テリーマーチン,半谷史郎,塩川伸明,荒井幸康,渋谷謙次郎,地田徹朗,吉村貴之
- 出版社/メーカー: 明石書店
- 発売日: 2011/05/13
- メディア: 単行本
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