horror of mean army ?

淡路島かよふ千鳥のなく声に幾夜ねざめぬスマのセンチネル

℃-uteツアー千秋楽、スマイレージコメント、J=J新曲Group Shot、譜久村ソロ歌 MC:岡井千聖【ハロ!ステ#40】


 岡井ちゃんは、三瓶の物まねをやった初お目見えの幼女の頃から愛嬌のある子ではあった。その愛嬌の赴くところ一言多いのであろう。しかも、これで本人的には「緊張して、おとなしめ」らしい…。だいたいイメージカラー緑の子は、どのグループでもトゥーマッチなところがあって(曼荼羅でグリーンの如来は、修行を「積む」意味があるせいか)、身長や体重や八重歯などが過剰であったりするようだ(それもチャームポイント)。
 それはともかく、℃-uteのプロフェッショナルな舞台でのゴスペルふうなアカペラ披露は、彼女がソウルフルなソロをとってる場面が白眉なのだった。続く「会いたい 会いたい 会いたいな」の早着替えの趣向といい大規模ステージの凝った意匠が、そのあとに出てくる後輩ユニットと明暗を分けることになるのが…。
 スマイレージのツアーへの意気込みというが、むしろ窮状からSOSを発するようなコメントに胸が痛くなる。二期は出発点がマイナスというハンデがあるから、自己責任とは決して言えないのだ。あやちょもやつれたな…という印象。この背水の陣で何とかならないものか。ところが岡井ちゃんのコメントとなると、なぜか能天気なことになるのな(苦笑)。番組が暗くならないようにあえてフォローしたんだったらエライけど、そこまで考えているようには…(無意識にできた?)
 J=J新曲「初めてを経験中」(Group Shot Ver)は、このグループがおしゃれさを前面に出して同世代の女子にアピールしたいんだなというのがわかる、服飾モデルふうな撮り方。℃-uteのセカンド・シングルというメンバーの年齢的に比較にならないものと比較する岡井ちゃんがまたピント外れすぎる。
 現在の路線では埋もれがちなフクちゃんの美声を堪能できるソロうたコーナーは、夏に収録済みだったとおぼしいが、今頃の公開。そのため、この「I WISH」は、その後発表されたupdated版ではなくオリジナルの河野伸アレンジなのだった。コーラス・アレンジに気が散らないで編曲の良さに耳が行くのもこのコーナーならではなのだけど(当時レヴューしたときカラオケも聴き込んではいるが)、今あらためて聴くと、フィフス・ディメンションふうのドラマチックさで80年代の萩田光雄アレンジにつらなる系譜を感じる。これは、もとき氏とお会いした時にも話したことだが、ASAYAN時点のモーニング娘。を支持するに至るまでかなり迷った、しかし一旦覚悟を決めたあとは彼女らこそアイドルの正嫡である確信に揺るぎはない。そういう継承関係の今一つの例証であると思われた。
 フクちゃんロケ現場の楽天食堂から球団優勝にからめて自グループ自賛のネタで落とすとか、なかなか巧い。そうするうちにエンディング告知となって、そのあと岡井カメラ(といってもスタッフによることが多い)で冒頭のライヴが撮られたパシフィコ横浜舞台裏。このハロステ自体が当日公演後の撮影ということで、このステージが今回の特集ということになる。この企画でよく見られるような場面を楽しむほかに、メンバー以外との交流としてバックダンサーで出演した研修生が見どころ。