ハロプロが女の人生を救うのだ！

ダ・ヴィンチ2020年2月号

ダ・ヴィンチ 2020年2月号

　初めて買った雑誌だが…判型と価格が昔のエロ本ぽい（爆）。前掲の野口冨士男「文壇史」には雑誌メディア論みたいなことも含んで、昭和文芸誌の同人誌から商業出版への趨勢を説いたりしてるが、これなんかは「本の雑誌」の（旧称）角川書店版なんだろうね。「本の雑誌」で連載してたかと思う大森望氏が特集トップの道重さんインタヴュアーなのも、いとおかし。
　大衆文学を今ではエンタテイメント小説というだけでなくフィジカルなエンタテイメントとまったく地続きな現状が正しく表象されていて、エンタテイナーが読者としてそのファン＝読者と同じ地平に立つ親和性がそのまま読み物として成立するビジネスも、芸人が芥川賞受賞したり更にグローバルにはボブ・ディランがノーベル文学賞というご時勢にあっては既成の些事と申されよう。それにしても登場ハロメン（に限らず特集タイトルに想定される多数女性読者）と読書傾向がほとんど被らない（苦笑）。