horror of mean army ?

淡路島かよふ千鳥のなく声に幾夜ねざめぬスマのセンチネル

オススメ?雑誌

 そもそもが「日記」なのに月イチの月刊ペースすら守れないでは、ブログとしてどうか?というものだが、せめて「今月分」として書いてみよう。
 およそ高級とはいえないオピニオン誌の「諸君 ! 2008年 11月号 [雑誌]」をなにげなく(笑)手にとってめくっていると、浅羽通明が『蟹工船』読んで共産党に入る前にこれだけ読んどけみたいな、お得意のブックガイド形式の説教みたいなことをしている。当時の小林多喜二プロパガンダ共産党に入れということであるにしろ、その前提にはソ連の存在があるのであって、ソ連が存在しない現在においては無効である、と簡単にいえばいいところを、日共がいかに救いがたい組織かという雑誌の主旨に沿った本の紹介を延々しながら、その組織としての救いがたさは今の日本に普遍的であることを示すところはよかったが、入るなら入るで救いがたい上層部の指導を「やり過ご」して地道な地区活動で地域コミュニティ築けという例によってオトナぶったツマラナイ指南にとどまる。
 そのツマラナイオトナぶりの赴くところ、ついでに洞爺湖サミット抗議行動で「いきがった」ガキどもを嘲笑するわけだが、洞爺湖までイッチャッタガキの方が断然正しい。ハロプロのライヴにも行けないほどのキモヲタがライヴ・ゴーアーをキモヲタ呼ばわりするネット上でおなじみの光景と等しく、本当のところ浅羽はそういう楽しそうな行動に対するルサンチマンに駆られているにすぎない。夫子の振り回す「有効性」なんてもんは、しょせん酸っぱい葡萄でしかないわけよ。
 そんな楽しそうな洞爺湖ルポも載っている雑誌「悍 第1号 特集:1968」はオススメ、といいたいところだが、これは高級すぎて?(笑)一般向けではないかなあ。自分には面白すぎる雑誌なんだけどね。