承前
解けて散ると書いて解散。巷の辛夷はまだ咲いてるのに…。この花の季節にここを最後と咲いて散れたのは、これはこれでよかったのかもしれない。無観客での開催は、いかにも無念でかわいそうだったが。まさしく「アンラッキーの事情」…けっこう歌詞が真に迫るんよね、こぶしレパートリー。
後から追加の劇場で客の入りもそれほどじゃなく前のほうで観てたので2m間隔取れてるほど、この開催形態を強いられたディザスター的には安全で、ほとんど家でひとりで観てるのと変わらない感覚。ペンライト禁止だったのもありがたかった。斜め前方の奴はフリコピも盛大だし点灯しないが振ってたから、あれ点けられるとかなり目障りだったはずだ。だから集中はできた…いや最初のうちは無観客で演ってる不自然さになかなか慣れなかった。スタジオ・ライヴの大きなのを特権的に観てるふうか、ゲネプロをスタッフとして観てるふうに感じられる。
まあそこをなんとかライヴ感出そうといろいろ工夫はして、あるいは楽曲とパフォーマンスの力、メンバーの思いがこもって、入り込めてからは最後まであっという間に過ぎてしまった。内容は℃-uteの解散コンに勝るとも劣らない。風雪に耐えて咲いた辛夷の面目だ。グループもこの解散も不朽の伝説となろう。