horror of mean army ?

淡路島かよふ千鳥のなく声に幾夜ねざめぬスマのセンチネル

ジョージ・A・ロメロ『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』

ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド 新訳版 [DVD]

ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド 新訳版 [DVD]

 書店で500円で売ってたDVD。Wikipediaの紹介が充実しているから、ここでは私見しか述べない。まず一般的にいって、68年でもまだモノクロの低予算映画にして、オリジナルにジャンルを切り開いた歴史的名作なのは確かだ。その後のゾンビ物のパターンが既に出揃っている。
 ゾンビ映画には当時のヴェトコン相手の対ゲリラ戦が投影されているという友成純一説があって、卓見と認めるけれども、もう一歩踏み込むと、太平洋での日本兵のバンザイ突撃以来、朝鮮でもチャルメラの響きとともに押し寄せる人海戦術に晒され、ヴェトナムに限らないアメリカ人にとってのアジアでの戦争経験一般だといえる。最近ではリドリー・スコットブラックホーク・ダウン』の孤立した米軍兵士に殺到するソマリア民兵に、現時点のリアル・ゾンビのイメージが描かれている。
 嫌韓厨といわれるものが、ほらこんなに韓国人は異常と掲示板に貼る画像で、アメリカが北朝鮮を攻撃すると(なぜか)「日本を相手に闘います」とインタヴューに答えている青年を見たが、同じ質問に「(在日)アメリカ(軍)を相手に闘います」という青年は昔は日本にザラにいたようなのに今やたぶん皆無なのを思うと、かえって羨ましい限りだ(記憶違いを22:50修正)。