horror of mean army ?

淡路島かよふ千鳥のなく声に幾夜ねざめぬスマのセンチネル

在野の思想家たち

 著者自身もそうである松田道雄『在野の思想家たち』を、マサリク『ロシアとヨーロッパ』で紹介されるナロードニキ思想家に覚えた興味もあって、タイミングよく購入できたままに読んだ。ゲルツェンと北一輝の比較とかね。明治生まれの昭和初期学生活動家としての自己の精神史を再検討することを通じて、その頃は福本イズムにかぶれて離反してしまった三木清や山川均を再評価したり、ルソーの教育思想が掘り起こされる。
 ソ連型の社会主義に反対しながらも、岩波文化(人)の枠に収まっているのが、今となっては物足りないが、そうなってしまった戦後の精神史として次に