horror of mean army ?

淡路島かよふ千鳥のなく声に幾夜ねざめぬスマのセンチネル

反原発の思想史

反原発の思想史―冷戦からフクシマへ (筑摩選書)

反原発の思想史―冷戦からフクシマへ (筑摩選書)

 どうも絓という名字は表示されないようだが。この著書には、(この期に及んで入社にコネ必要を公言するような)岩波(書店)文化のおよそフォローできなかった総体が出ていると思う。新左翼の文化史は著者の独擅場で、本書以外の様々なヴァリエーションごとに面白い。
 そういう著者の立場なりの指針もあるが、少し前に出た討論集『脱原発「異論」』同様に、見方は鋭いのだが資本主義批判しても具体的な対案を出してないから、福島に「現闘」とか、うどん屋の釜(湯=ゆう=言うだけという関西の地口)。これに対してリバータリアニズムを標榜する副島隆彦派は、ちゃんと「現闘」構えてるよ。絓さんらが実は大学の先生たちであって在野の思想家じゃないのが敗因か。