新曲の一つ「笑顔の君は太陽さ」Dance Shot Ver(後半カット)で始まる。このフォーマットの、現場で観るような見え方でしかもライヴでないところが純粋ステージ的というか悪くない。映像の色調とレイドバックした曲調が、なんとなくエリック・クラプトンの「461 オーシャン・ブールヴァード」。
外人までDaishi feeling言うてる(それはちょっとソフトな保田圭風味みたいな感じかと思われるが)、MCあゆみんの明るい眼の色が大日如来感なのである。ありがたい仏の教えとともにシルクロードから日本海を越えて伝わったものならん。そのキラキラした眸の中に極楽浄土が垣間見られるゆえん。個人的に過剰な好感を割り引いても、ダンサー視点の批評を控えめにまじえながら感じのよいトークのできる子だ。
ハロコンで発表されたらしいBerryz工房「大人なのよ!」もニューシングルのタイトルの一つ。これは泥臭くない洒落たファンクをやる(文字通りの)AORだ。「1億3千万総ダイエット王国」が娘。EDM路線寄りだとすると、こちらはJ=J寄り。それぞれをもっと徹底してるといってもよい。
それからハロプロ成人式という絶妙な運びだが、パッヘルベルのカノンが静かに流れる中、うぐいす宮崎ゆかにゃんのアナウンスがマッチしすぎ。式辞が一年先輩の雅で、プレゼンターまこと、熊井ちゃんとなかさきちゃんが受賞? 謎の式典だが、めでたいのかな。ああもうハタチっていう感慨は、まあ湧くけど。
で、そのハタチになった、なっきーの所属する℃-uteのライヴで「FOREVER LOVE」は、ディスコ・ビートにハードロック・ギターリフが絡むカッコイイ楽曲で、ギターソロからは彼女がセンターになって、ダンスをばっちり決めた。女子限定のオーディエンス歓声も熱い。だが、エースの愛理に手芸作品贈られてる、あゆみんがトップ女ヲタ。
今回のヘアアレンジは茉麻なのだが…単なる整髪だろう。かえって男の参考になる。お前らこういう身だしなみしなさいという戒めか。でもやっぱり太っても美人だな彼女も。
エンディングのあとは、熊井なっきー互いのカメラから成人式のバックステージ。もともと「キッズ」だった彼女たちを、ハタチといわれてみればとあらためて見直させる映像ではある。