horror of mean army ?

淡路島かよふ千鳥のなく声に幾夜ねざめぬスマのセンチネル

「図書」第808号から

 前にも書いたようにこの雑誌ずっと購読(購ってないが笑)してるのだけども(現在唯一の購?読雑誌となってしまった)、今月号師岡カリーマ・エルサムニー女史の記事でちょっと発見したことを書く。
 梨木香歩というこれも読書歴でなじみのない作家との往復書簡という連載をなんとなくこれまで読んできたのだが、今回はこのちょっと「あやちょ」似の美人が自己のルーツの一つだというロシア連邦タタールスタン自治共和国の首都カザンに旅行した話。お父さんエジプト人お母さん日本人でなんでそこがルーツかというと、革命を逃れてきたイスラム系ロシア人(しかし革命の張本人レーニンもまたカザン大中退のこの辺の人)が日本のイスラム社会でオールドカマーなんだな。そこで子供のころから深い交流があったと。
 彼女の文で、ロイ・ジェームスがそういうタタール人出身だったと初めて知った。彼女のお父さんが彼の葬式(まだ壮年の齢で亡くなってたんだね)の時にクルアーンコーラン)詠んだというれっきとしたイスラム教徒である。ずっとアメリカ人と思っていた。そういうイメージで売ってたと思う(芸名からして)。

 小学生の頃けっこう聴いた気がする「不二家歌謡ベストテン」。内容は全然覚えてないのだが、このいかにもガイジンのおじさんらしい声(の出方)はよく覚えている。日曜の朝だった。とにかくラジオはよく聴いてたな(これも前夜遅くまで聴いた明けに起きてまた聴くみたいな感覚)。今思えばインターネットのない頃の相当品である。趣味(いろんな意味で笑)の雑誌と合わせてね。