horror of mean army ?

淡路島かよふ千鳥のなく声に幾夜ねざめぬスマのセンチネル

アイドルの段階論補説

 アイドルの現段階は、15年周期の第1三半期、雌伏/勃興の相にあることを前回示した。雌伏、とは相手があって雌伏させられているのである。それは勿論、AKB48であるが、以前2回の周期においても、この相ではそれぞれ「ニューミュージック」「小室系」といったもの相手に一旦は苦杯を嘗めたわけである。
 たとえば、99年にいたってさえ、モーニング娘。は6thシングル「ふるさと」で小室系の鈴木あみに決戦を挑んで敗れた事実がある。敵の共通の徴候に擬似アイドル的な様相を呈する点があり、うっかり敵に取り込まれる同志があとを絶たないのは、当人の意識に問題があるとはいえ誠に遺憾である。ただ、「ふるさと」の時点で敵対がはっきりしてよかったと今からは思えるように、仮にAKBが売れないのでハロプロと提携しようなどと申し出られた場合があったより、現在の窮境ははるかに「次悪」である。ニューミュージックなら、実際アップフロントすらソレ系の事務所なのだが、良質な部分と提携できる。以前紹介したように、小室系と関係の深いエイベックスがアイドルをやれることもある。だが、悪質の根源である小室や秋元本人と妥協することは、アイドルとしてあってはならない。
 そもそも妥協は必要ない。いずれ敵は没落し、われわれが勝つことがわかっているのだから。