ここもある意味℃-uteに訪れたような「試練」を早く乗り越えて（というにはトラウマが大きすぎる中心メンバー放逐…）、メンバーの追加加入で℃-ute的なものからミニモニ。的なそれへ編成替えしたのがお得意のノヴェルティソングにも向いて二年間（だっけ？）着実に実力を涵養し、一方でシリアスなラヴバラードを歌い上げてしっくりも来る本格派アイドルグループに成長した（初期の乙女チックな甘酸っぱささもまた格別なのが二期メンバーが尚年少で現役レパートリー）。
オフィシャルのダンスショットがまだ出ないのでクローズアップを交えた標準MVだが、まあパフォーマンスは伝わると思う。レッチリとかビースティボーイズとかのロックからアプローチしたようなヒップホップをハロプロ・アイドルとして独自に解釈したものといえるが、こういう楽曲スタイルをもあくまで（ちょいダサな）制服風ミニスカートで踊るこだわりがさすが。
コミカルとシリアスの弁証法的揚棄で新しい段階への到達を示す。ラップでちゃんと硬派な（しかもよくある翻訳文学調でない）メッセージをやってるのが、恰好だけそれらしくした連中を足元にも寄らせない。要するにフォークからラップまでニューミュージックはアイドル以下（しおしおと「アイドル評論家」で世渡りしても金貰ってMKRヨイショする更なる情けなさ。誰とは言わないが）。
