自分を信じて行くしか無い。今回はまず、いきなり℃-ute「心の叫びを歌にしてみた」カミングスーンの披露。リフが「オーバーナイト・サクセス」で譜割が「ふられ気分でRock'n Roll」という感じのエイティーズ風味なポップ・ロックを、リヴァイヴァルしてるファッションで、ショウウィンドウのマネキンぶりから踊り出すシークエンスと、わざとフィルム撮りふうなノイズを入れた街頭スナップを交互に見せる、ハロプロに珍しい（これもまた）往時のMTV的な作り方が好ましい。それも含めてベリの（尖鋭的ですごく良いのだがあえて悪くいえば）邪道に対して、あくまでもアイドルの王道を行ってるこのグループらしい。
めいめいの相変わらず達者なMCは「太鼓持ちアイドル」の気味もあるが、彼女のルックスこそモデルでも女優でもないアイドルだけの王道なのであって、黒タートルに白黒チェックのサロペットスカート、ヴォリュームのあるポニーテールという、ジャスト・フィットした今日のかわいいコーディネイトも最高なり。
Berryz工房の「大人なのよ！」もしかし、あえてそう主張する逆説においてなおアイドルなのであって、めいめいがいかにも着目しがちと思えるキャプのキレキレ・ダンスも含めた全体を（この衣装で実地にも）観望して、全然ちがうようでなお（またしても80年代の）芳恵さんや伊代さんや優さんの後継者なのだといいうるのである。
