「ドイツ帝国」が世界を破滅させる 日本人への警告 (文春新書)
- 作者: エマニュエル・トッド,堀茂樹
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2015/05/20
- メディア: 新書
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現代最高の
知識人による
世界情勢論
「圧倒的な5つ星」
日経新聞(「目利きが選ぶ3冊」中沢孝夫氏)
渾身の日本オリジナル版 8万部突破!
だった。いずれにしろ華々しいが…。まあそれくらい売れてるから早くも中古百円で入手してるんだけどね(笑)。
サンプルとしてチェックしてるレイシストのブログにアフィリエイトでリンクされてたりする。そのせいか文春新書のオリジナルしおりのほかに「それ系」のワック株式会社出版局「小社の書籍を直接ご自宅にお届けします。」(差出期間有効の郵便はがき体裁の新刊案内)も挿みこまれていたが。編集部による後記でもドイツの「中欧帝国」の極東版は「中華帝国」だと読者を誘導しており、はあなるほどそういう文脈でネトウヨに広まってるのかと納得。しかし著者(話者)は自己を(親米)左翼と明言しているのである。共通点は親米だけという。人類学的なドイツ特殊論としては、ネトウヨ風情とは隔絶した思想的ファシスト千坂恭二氏と通底してなくもない。
むしろ第二次大戦中の対独協力(トッド氏はその比較は否定してるが)を彷彿させるフランスの従属とこちらで二重写しになるのは、日本の対米従属だろう。そのへんは専門家の内田樹神戸女学院名誉教授も多分に意識してるはずだ。
- 作者: 内田樹,白井聡
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2015/02/28
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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