horror of mean army ?

淡路島かよふ千鳥のなく声に幾夜ねざめぬスマのセンチネル

2007-01-01から1年間の記事一覧

ロマノ・ヴルピッタ『ムッソリーニ』

ムッソリーニ―一イタリア人の物語 (中公叢書)作者: ロマノヴルピッタ,Romano Vulpitta出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2000/12メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 15回この商品を含むブログ (16件) を見る 著者は70年代イタリア新右翼の緊張戦略で無…

田之倉稔『ファシズムと文化』

ファシズムと文化 (世界史リブレット)作者: 田之倉稔出版社/メーカー: 山川出版社発売日: 2004/08/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 9回この商品を含むブログ (8件) を見る ところがファシズムもモダンなヨーロッパ文化だった。20年代フラッパーのナオ…

イーディス・ウォートン『エイジ・オブ・イノセンス』

エイジ・オブ・イノセンス―汚れなき情事 (新潮文庫)作者: イーディスウォートン,Edith Wharton,大社淑子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1993/09メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 3回この商品を含むブログ (9件) を見る 一見よくある映画ノヴェライゼーシ…

ラリーカーコレクション SS.5 ランチア編 第2弾

上のMAをソフマップに買いに行く途中に寄ったトイザラスで見つけたシーエムズ去年発売の商品。メーカーか問屋の在庫なんだろうけど別に安売りでもなくここ通常の値引きで。車種として持ってない037ラリー狙いで重いのを引いたつもりだが、スーパーデルタ。ま…

1:144マイクロアーマー第18弾!!

[rakuten:bigbe:10001225:detail] このジャンルの創始であるワールド・タンク・ミュージアムのリリースが停滞する中、二番手につけてよりマニア受けのいいこちらは、なんとか続いてきた。タイガー1というアイテムは、このメーカーが最近他のジャンルで繰り出…

城郭コレクション

[rakuten:e-medio:1383976:detail] 「日本の名城 第三章」一通り欲しいのはヤマヤマだが、とりあえず安土城郭がマスト。

カプセルトイ

[rakuten:robotrobot:10006909:detail] 購入予定ではなく現在進行形。ザトウクジラとシャチが出ないが、シークレットのシロナガスクジラに限って3個もダブってる(苦笑)。 「風林火山」という大河ドラマ便乗商品として株式会社ペニイというヴェンダーが捌い…

航空機関係

[rakuten:amiami:10040276:detail] これでYS-11があるから、旧デルプラド世界の航空機コレクションで出ても、あまりありがたくなかったんよね(しかも既にこっちでも引いてたりする。スケールはバラバラ)。むしろこのラインナップにあるUS-1と川西飛行艇新…

ミニチュアカー

道路を「川」と捉える発想を、荒俣宏の風水に関する著述で初めて知ったが、その後『荷風の永代橋』で草森紳一も同じことをいっているのを読んだ。傍観的にも運転者の主体的にも腑に落ちることだ。目的地を選んではいるがクルマというものは「川」の流れに沿っ…

海野弘『ニューヨーク黄金時代』

ニューヨーク黄金時代―ベルエポックのハイ・ソサエティ作者: 海野弘出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2001/07/01メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 3回この商品を含むブログ (3件) を見る アートの享受/庇護者といえばハイ・ソサエティにしかずなのであっ…

関楠生『ヒトラーと頽廃芸術』

ヒトラーと退廃芸術―「退廃芸術展」と「大ドイツ芸術展」作者: 関楠生出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 1992/10メディア: ハードカバー クリック: 3回この商品を含むブログ (15件) を見る モダン・アートを総じて御法度にしてしまったのがナチズムであ…

八切止夫『徳川五代記』

徳川五代記―徳川綱吉 (1976年)作者: 八切止夫出版社/メーカー: 日本シェル出版発売日: 1976/10メディア: ? クリック: 3回この商品を含むブログ (1件) を見る 中薗『艶の隠者』と同時代的には権力の文化政策は「御法度」という形態をとるが、これに対する具体…

海野弘『美術館感傷旅行』

美術館感傷旅行―45通の手紙作者: 海野弘出版社/メーカー: マガジンハウス発売日: 1997/12メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (2件) を見る モダニズム自体がノスタルジーの対象である。そういう観点からのモダン・アート再入門。観点は変わ…

中薗英助『北京飯店旧館にて』

北京飯店旧館にて (講談社文芸文庫)作者: 中薗英助出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/01/11メディア: 文庫 クリック: 4回この商品を含むブログ (4件) を見る たぶん『ヨーロッパ無宿』というのだったが、昔途中で読むのを止めてしまったこの作家の冒険小…

好きにさせといて急にいなくならないで

悲しみトワイライト (初回限定盤)(DVD付)アーティスト: モーニング娘。,山崎淳,鈴木Daichi秀行,つんく出版社/メーカー: アップフロントワークス(ゼティマ)発売日: 2007/04/25メディア: CD クリック: 63回この商品を含むブログ (160件) を見る イントロから…

世界の航空機コレクション

缶コーヒーのオマケは公正取引委員会の指導が入って中身がブラインドでなく車種を選んで買えるから、まだしもである。もとは株式会社デル・プラド・ジャパンのパートワーク出版物『世界の航空機 100年物語』で、オマケというよりはメインのダイキャスト製ミ…

1/72スケール・ミニカーの沿革

上記ふたつのコレクションと同一スケール・ミニカーの沿革は、こちらのページが詳しい。これに見るようにごく最近に始まったもので、コンビニで缶コーヒーのオマケにつけるのに手頃な大きさ、また缶コーヒーの主たる消費者たる中年の男性が子供時分にスーパ…

ランボルギーニ スーパーカーコレクション

こちらはこのように本部がアナウンスしただけに、おそらく全店舗で実施してて集めやすい。ただ一部車種(LP500RとディアブロGTR)は人気で品薄か置いているのが稀だった。また、工場の品質管理が甘く、かなり仕上がりのキビシイ個体が存在する(ことが多いら…

Formula1 2007ミニチュアモデルコレクション

http://www.butsuyoku.net/shokugan/f1_2007/index.html 一部のファミリーマートで缶コーヒー二缶にひとつつくオマケ。全11台とりあえず揃えた。公式のアナウンスもなく実施店舗も少ない、実施してても車種が揃ってるとは限らない等、難易度は高かった。

後発ユニットにたくわえられた力

2月のメジャーシングル・デビューからほとんど間をおかずにミニ・アルバムのリリースである。タイトルにも示されるように、グループの、粒が揃ったというよりは個々に飛び出たような勢いをあらわすことが一義となっていて揺るぎない。 ブラジリアン・フレー…

野口武彦『江戸と悪』

江戸と悪―『八犬伝』と馬琴の世界作者: 野口武彦出版社/メーカー: 角川書店発売日: 1992/03メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る 今週のハイライトは、これだったかもなのに、かえってうっかり抜かしてしまった(汗)。各種雑誌…

中薗英助『艶隠者』

堀田善衛の通俗版というと失礼なんでしょうが、中国体験へのこだわりはより深い。歴史を現代と往還的に見ることのできる想像力が、浅薄な自称「学者」流とは同日の談にあらず。

隆慶一郎『花と火の帝』

花と火の帝〈下〉作者: 隆慶一郎出版社/メーカー: 日本経済新聞社発売日: 1990/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る これも同じ頃の日経連載小説であった。未完の遺作となってしまったが、網野善彦史観の鬼子のような天皇制礼賛が、たぶん…

海野弘『都市の20世紀』

都市の20世紀―映画から百貨店まで作者: 海野弘出版社/メーカー: 日経発売日: 1992/02メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (1件) を見る すべておすすめできる海野氏の著作である。日経もバブルの余韻期には、こんな柄にもない本を出せる余裕…

山水画の立体化

さきに書いたように、城のミニチュア・フィギュア商品が欲しいと思っていて、それはすでに実現したのだが、昨日紹介した本1688年で、当時の漢土で描かれた山水画について読んでいると、ああこれを立体化して欲しいなと思われた。それこそ、ミクロ状況のデミ…

ついでに住吉

「すみ・よし」ではなく「す・み・よし」と読むんですよ、関東の人。

魚崎町横屋

ちなみに「細雪」ゆかりの魚崎は「う・おざき」と「お」にアクセントをつけずに「うお・ざき」と「ざ」にアクセントをつけるのが現地(現・魚崎財産区)の言い方だ。関西ローカルAMラジオ局の道路交通情報ですら魚崎インターを「う・おざき」と発音している…

通俗谷崎論と通俗に徹して通俗を超える文化史

谷崎潤一郎伝―堂々たる人生作者: 小谷野敦出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2006/06メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 31回この商品を含むブログ (36件) を見る 筆者が「細雪」を読んだのは魚崎でだった。そこで初めて一人暮らしを始めたのが母の地…

林屋辰三郎と保田與重郎

国民の歴史〈第14〉寛永鎖国―カラー版 (1969年)林屋辰三郎著を読了した。200円で購入した古書。受験参考書で知られる出版社が刊行したシリーズだが、この巻を見てもわかるように近世の充実した編集で、国民の歴史〈第17〉大御所時代―カラー版 (1969年)も見つ…

すべからく

言及すべきことを忘れていた。「すべからく」の誤用を指摘するのは呉智英の十八番のように筆者も覚えていたが、本書で澁澤も「かつて旧制中学で漢文を習ったことのある世代には、まず絶対に考えられないであろう。」と慨嘆し、その世代には「先刻承知」の「…